最近、選挙カーを使わない選挙をする候補者が目に付きます。
4月に実施された地方統一戦でも、選挙カーを使わなった候補者がニュースとなっていました。
選挙カーを使わなかった候補者たち
まだまだ数としては多くありませんが、選挙カーを使わなった候補者、使ったけどスピーカーを使用しなかった候補者、スピーカーを使用する時間を制限した候補者が出てきています。
選挙カーを使わなかった候補者たちの考え
記事から読み解いた内容なので足りない部分はあるかと思いますが、彼らの主張は主に以下の4点になると思います。
- うるさい(「子どもが起きる」、「夜勤の方が眠れない」、「集中を妨げる」など)
- 公費負担が大きい(車両借用費、ガソリン代、運転手の人件費が公費負担の対象になる場合が多い)
- 渋滞の原因になる(「路肩に停めて演説を行うため」「速度を落として運転するため」)
- 環境負荷に繋がる(排ガス、ガソリンの消費)
その他、「名前を覚えてもらうだけの選挙から、政策中心の選挙に変えていきたい」という意見もありました。
選挙カーについて
しかしながら、冒頭でも述べたように選挙カーを使わない候補者はまだまだ少数派であり、大多数の候補者は従来どおり選挙カーを使って選挙を行っています。そこで、ニュース記事や私の思うところから、選挙カーを使うメリット・デメリットをまとめてみました。
選挙カーを使うメリット
- 広範囲に名前や主張を伝えることができる
- 個別訪問が禁止されているため、住宅の中にいる人に対してはスピーカーを使わないと声を伝えられない
- 選挙区が広いので移動手段と宣伝をあわせもつ選挙カーが効率的
- 自分だけ「顔が見えない」「声が聞こえない」と言われ不利になる
広範囲に名前や主張を伝える手段として選挙カーが必要だという意見に集約されると思います。
選挙カーを使うデメリット
- うるさい(「子どもが起きる」「夜勤の方が眠れない」「集中を妨げる」など)
- 公費負担が大きい(車両借用費、ガソリン代、運転手の人件費が公費負担の対象になる場合が多い)
- 渋滞の原因になる(「路肩に停めて演説を行うため」「速度を落として運転するため」)
- 環境負荷に繋がる(排ガス、ガソリンの消費)
人や環境、財政に対しての負担を主張しているものが多いと思います。
選挙カーへの市民の印象
読売新聞と早稲田大学の世論調査によると、”政党や候補者が発信した情報で参考にしたもの”のうち、”最下位が「選挙カーでの呼びかけ」で、6%にとどまった。”という結果もある。
選挙カーを使う側(候補者)と使われる側(有権者)との間には、重要視する点に多きな隔たりがあるようだ。
(個人的には、選挙公報がこんなに参考にされていることが驚きだった)
どの様な層からアンケートを取ったかにも寄るので、上の世論調査を鵜呑みにすることはできないが、私の周りでも同様の意見が多く、肌感覚として大きくハズレているとは思えない。
私が思うに
一言で言ってしまえば、選挙方法も変わる時期に差し掛かっているのだと思います。
人々の生活スタイルも多様化し、平日の日中に選挙カーを使うデメリットも大きくなってきました。
また、人口に占める割合も高く投票率も高い団塊の世代も75歳になり、選挙に行くことが難しくなっていると聞きます。今後、人口に占める世代の割合の急激な変化に伴い、従来の選挙方法で支持をしてくれる有権者の数も急激に減ると考えられます。
では、選挙カーに変わる手段としては何があるのか。
考えてみると、インターネットを使った選挙活動はまだまだ弱いですし、公職選挙法自体が選挙カーを使わないとできることが大きく制限されてしまう内容でもあります(改正はされてきていますが)。
私が今後選挙をするとしたらどうするか。
厳しい状況ではありますが、選挙カーを使わない選挙にチャレンジしたいですね。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 以前、選挙カーについて思うことを記事にした事がありましたが、私の考えはその当時と変わらず、今でも「もう選挙カーを使う時代ではないな」と思っています。 […]