こんばんは。

土見です。

自分としては、今回のハイライトであった一般質問が終わりました。

良い回答を引き出せたと思えるところもあった反面、まだまだ質問下手だと感じるところも多々あり、もっと質問力を上げねばと痛感させられる一般質問でした。

東日本大震災から6年以上が経ち、復旧関連事業も終盤に差し掛かってきました。復興公営住宅や新魚市場、防潮堤など建物の整備は進む一方で、公営住宅に移り住んだ方々の生活のサポートや、新しい魚市場を最大限活用するための漁船の誘致、水揚げされた水産物の加工能力の向上、防災意識向上のための取り組みや災害弱者へのサポートなど、ソフト事業の整備はこれからの状態です。

また、人口減少や産業の衰退により税収が減ることが見込まれている中、震災によって増えた公共施設や老朽化した施設の維持管理をどの様に行っていくのかも課題となっています。

それらを踏まえて、私からは、「水産加工業労働者の安定的な確保について」「地域資源の保護・管理・活用について」「公共施設のあり方と指定管理者選定について」の3点について質問させていただきました。

 

水産加工業労働者の安定的な確保について

担い手が不足している塩竈の水産加工業にとって、今や外国人労働者の力は欠かせないものとなっています。

現在は外国人実習生や日本語学校留学生のアルバイトで働き手不足を補っていますが、世界情勢を考慮すると外国人実習生の確保も今後困難になっていくことが予想され、業務の高効率化や自動化に加え、外国人・日本人ともに、今後の水産加工業労働者の安定的確保策を検討していく必要があります。

 

では、どの様な対策を取れば良いのでしょうか?

まずは、今水産加工業に従事してくださっている外国人実習生の方々に対する労働環境や生活環境の改善を行うとともに、実習生の受け入れ元や応募者に対するアピールを行っていくことです。塩竈の基盤産業である水産・水産加工業振興のために、市としても実習生の生活環境の支援や防災対策、受け入れ団体と連携した募集活動を行っていく必要があります。

また、外国人実習生とともに相当数働いていると考えられる日本語学校留学生ですが、その実態は殆ど把握できていないのが現状です。そのため、まずは水産加工業者や日本語学校に調査を行い、その実態の把握から始める必要があります。介護の分野では、日本語学校の留学生を、将来の担い手不足解消のための人材と捉え、介護サービス施設でのアルバイトや学費の減免を行っているところも出てきています。塩竈でも近隣市町村の日本語学校と連携して同様の仕組みを作っていってはいかがでしょうか?

 

それらと同時に、日本人従業員の確保策も進めていきましょう。働きに来て欲しい方々をその生活スタイルやサイクルまで想定しながら、生活スタイルに合った働き方や企業内保育所など施設の整備を行うなどの対策を立て、塩竈の水産加工業に従事することの魅力をうったえていく必要があります。

また、宮城県が実施した『働きやすい水産加工場づくりアンケート』によると、水産加工現場の実態とは無関係に、『魚臭い』『汚い』『辛い』などの偏見とも取れるイメージが先行し、就職先の候補としても挙がらない現状があることが伺えます。塩竈にとって水産加工業を知ることは、水産加工業の従業員確保とともに、地域教育としても取り組んでいくべきことではないでしょうか。工場見学や出前授業・体験入御に始まり、産業や教育の垣根を越えて、連携した取り組みを行って行くことが求められます。

 

地域資源の保護・管理・活用について

昨年12月定例会にて塩竈市議会は勝画楼保存のための決議を行いました。決議文の中で「鹽竈神社の協力を得て、市民や市議会と情報共有を図りながら、保存に向けて全力で取り組む」ことを市に求めてきました。その後、勝画楼の学術的調査が行われたため、市にその結果報告を求めたところ、仙台藩主らが使ったとみられる「御成之間(おなりのま)」などが新たに確認されたため、市は勝画楼を鹽竈神社から譲り受け、現地にて保存を行っていく意思があることを報告頂きました。(詳細は、河北新報毎日新聞の記事をご覧ください)

これで、勝画楼の保存については一歩前進です。今後は、勝画楼の活用も視野に入れた保存・管理を行っていき、塩竈の歴史を遺す建物の一つとして、多くの方に見ていただける様に整備していただきたいです。

勝画楼からの千賀の浦を望む眺望はとても素晴らしく、「画にも勝る」ことから勝画楼と名付けられたという。

今回は、解体の危機にあった勝画楼を例に話を行いましたが、マリンゲート塩釜から鹽竈神社までのわずか2km足らずの間は数多くの歴史的建造物があり、これらを観光や地域教育に活かさない手はありません。一方、それぞれの歴史的建造物は民間所有のものが殆どであり、その管理や活用に市としてどの様に関わっていくのかが重要となってきます。

また、保存・管理・活用までを一体のものとして捉えた計画づくりや予算執行が必要になってきますが、現在の行政の組織では、複数の部課にまたがる事業であり、他部課の範疇まで深く踏み込んだ話をすることが難しいのが現状ではないでしょうか。その状況を変えるため、部課の枠にとらわれないチームを作り、予算権限を与える仕組みづくりが必要になってきます。

塩竈市のお隣の多賀城市では、多賀城跡の南門と築地塀復元の話が挙がってきています。また、「政宗が育んだ”伊達”な文化」として、仙台市・塩竈市・多賀城市・松島町の歴史的遺産が日本遺産に指定されました。

今、昔の人々の暮らしに思いを馳せ、壮大なストーリーを辿る魅力的な観光ルートが実現可能となってきています。塩竈市としても、地域の歴史的価値をしっかり保存し、観光や教育の資源として活用するための魅せ方を考えていく必要があります。

 

公共施設のあり方と指定管理者選定について

最後に、今後の公共施設のあり方について質問をおこないました。

防災関連施設の新設や今後見込まれる歳入の縮小により、公共施設の維持が難しくなってきています。今後は、単に施設の管理や維持を行っていくのではなく、各施設を施政方針を実現させるための機能と捉え、その時々の住民ニーズを満たせる形へと削減・拡充を行っていく必要があります。そこで、平成30年に指定管理者更新時期を迎える塩釜ガス体育館を例に、今後の公共施設のあり方と、それを実現するために指定管理者に求められる能力や指定管理者の選び方についてお伺いしました。

この点については、水産加工業に関する質問で時間を使いすぎてしまったために、残念ながら議論を深めることが出来ませんでした。

現在の指定管理は、施設の維持に主眼が行われ、その施設を施政方針実現のためにどう活用するかがあまり検討されていないように感じています。今後は、”子どもたちのスポーツ環境の拡充”や”高齢者健康維持“などの目的のもとに、塩竈市の幼年・高齢人口に合わせた利用者数などの明確な目標を掲げ、教育や福祉関連の部署の事業との関わりを検討し、指定管理に求める要件をクリアにして、それを行うことのできる事業者を選定することが求められます。

本定例会も終盤に差し掛かりました。

最後まで気合を入れてまいります!

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