今日から9月定例会の振り返りを11夜連続で行なっていきます。ご興味のある方はお付き合いくださいませ(^^)

 

9月定例会初日。

本日は、市当局(市役所)からの議案説明等の後、各議案に対する総括質疑が行われました。
(総括質疑については記事『質問の種類』を参照ください)

9月定例会初日の日程

初日の議事日程は以下のようになっています。

  1. 会議録署名議員の指名
  2. 会期の決定
  3. 諸般の報告
  4. 総務教育常任委員会所管事務調査報告
  5. 議員提出議案第11号
  6. 認定第1号ないし第3号
  7. 議案第60号ないし第77号
  8. 議案第78号及び第79号

一件すると何をしているのかよくわからない議事日程ですが、

  • 最初に会議録にサインする議員を指名(1)して
  • 会期を決定(2)して
  • 市当局からの報告事項(3)を受けて
  • 議会からの閉会中(定例会期間以外)の委員会活動報告(4)を受けて
  • 事前に全議員の賛同を得られている議員提出議案を提出(5)し
  • 市当局提出の議案について説明を受けて、それに対して質疑する(3,6〜8)

という流れで進んでいます。

1、2についてはお決まりのものですので、4から説明していきます。(3は後ほど)

浦戸の燃油問題は深刻なのです。(議事日程4,5)

現在、浦戸諸島では燃料輸送費の高騰や燃料供給感覚の長期化・不定期化が発生しております。離島ゆえに燃料輸送費が本土以上にかかってしまうことも問題ですが、次いつ燃料が島に届くかわからないという状況が、高齢者をを中心とする浦戸で生活されるみなさまに大きな不安を与えています。燃料が少しくらい無くても夏場はまだしのげますが、これから冬にかけては死活問題となり得ます。

そのような状況の中、6月8日付けで浦戸の区長さんたちで構成される塩竈市浦戸振興推進協議会から市議会宛に、燃料輸送費の補助や離島における燃料の安定化を求める「離島における燃料安定供給と燃料費格差是正に関する要望」が提出されました。

それに伴い、担当委員会である総務教育常任委員会は、定例会期間以外においても問題解決に向けた委員会・勉強会活動を続け、今回その調査結果が報告されました。報告では、離島振興法ならびに宮城県の離島振興計画に基づき、行政は燃料安定供給と燃料費格差是正に取り組むべきであるという見解が示されました。

また、それとともに議事日程第5において「離島における燃料安定供給と燃料費格差是正に関する意見書」と題した議員提出議案を全議員賛同のもとに提出することで、議会の意志を示しました。

今後、市当局は、関係各所と連携を取りながら問題の早期解決に務めることが求められます。

議案の説明とそれに対する質疑(議事日程3,6〜8)

議事日程3、6〜8では、市当局からの報告と議案の説明、そしてそれに対する議員からの質問(総括質疑)が行われました。

気になるのは児童館・放課後児童クラブの運営

今回の総括質疑では、”児童館及び放課後児童クラブの指定管理制度導入“について多くの議員から質問がなされ、議員の関心が非常に高いことが伺えました。

塩竈市では、来年度から児童館及び放課後児童クラブに対して指定管理制度(NPOや民間企業に管理・運営を任せる)を導入する計画が進んでいます。県内13市のうち既に10市が指定管理制度を導入しており、制度導入により専門性や利便性の向上が期待されていますが、議会や利用者の皆さんに対して告知されたのが直近であり、

  • 十分な意見収集や検討が行われていないのではないか
  • 児童館と放課後児童クラブという目的が異なる2つの取組みを一つにして指定管理してよいのか
  • 現在放課後児童クラブが設置されている学校内において指定管理業者が運営を行うことに対するリスクや規則の変更は

などについての懸念が議員の間で広がり、多くの質問が殺到する結果となりました。(この件に関しては後日開催の民生常任委員会にて更に深く審議します)

私の質疑は『インバウンド事業』と『杉村惇美術館指定管理』について

今回、私の総括質疑では、インバウンド関連事業と杉村惇美術館の二点について質疑させていただきました。

私は民生常任委員会に所属しており、他の議員さんから質問の多かった児童館や放課後児童クラブについては委員会でしっかり審議することができるため、この場では省かせていただきました。

塩竈に足りないのは資源の経済面における活用方法では?

まずは、インバウンド資源発掘・プロモーション事業ついて。

今回取り上げさせていただいたインバウンド資源発掘・プロモーション事業は、東日本大震災の風評被害が残る東北地方に外国人観光客を呼び込み、観光による復興の実現を目指すために創設された交付金を活用して、塩竈市の外国人観光客の現況把握とプロモーションを行うものです。予算額500万円のうち400万円が国費、100万円が市費となっています。

事業案の中では、外国人旅行者の現況の把握とプロモーションの実施がメインとされていましたが、今の塩竈はPRに誘導されてきた外国人観光客の方を受け入れる準備ができているでしょうか?そして、現状のまま受け入れる事によって塩竈の経済はどう潤うのでしょうか?

塩竈は、お土産屋や飲食店も入場料を取れる施設もホテルも少なく、観光客の視点から見た際、お金を使う場所がとても少ない状況です。外国人観光客には生ものが食べられない方も多く、海外への持ち出しも出来ないため、塩竈の代表的な見どころの1つである仲卸市場も苦戦しているのが状況です。

また、市内には観光用看板も少なく、私自身、旅行されている方によく道を聞かれます。現在ある看板の殆どは多言語化されていないほか、受け入れ側の人々も外国語での対応が難しい場合が多いため、外国人観光客にとってはより歩き難いと感じるのが現状ではないでしょうか。現在実施されている外国人観光客のツアーを見ても、バスで鹽竈神社に乗り付け、神社を散策し、そのまま松島や蔵王に向かってしまうのが殆どです。

その様な状況でPR活動を行なっても、継続した集客効果は期待できないため、現況把握をもとにどの様な対策をどの様な組織で取り、プロモーションならびに観光客の受け入れに繋げていくのか質疑させていただきました。(結構「こうすべきでは?」という持論が入ってしまったことは反省しないといけません)

詳細についてはこれから詰めていく旨の回答をいただきましたので、まだ現状をふまえた修正の余地はあると考えています。

杉村惇美術館をどの様な施設に育てていくのか?

続いて、公民館元町分室及び杉村惇美術館の今後の指定管理業者選定について質疑させていただきました。

平成26年に公民館元町分室をリノベーションして指定管理による運用が始まった公民館元町分室及び杉村惇美術館。この度契約満了となり、10月から新たな指定管理者の募集・選考が始まります。

今回の議案は第二期の指定管理に係る予算(3年間で市費6900万円)の承認を求めるものでしたが、資料に示されていたのは、施設利用者数と今後の選定スケジュールのみ。これでは評価・判断のしようがありません。

『洋画家杉村惇氏の調査研究』、『創造的な芸術交流の創出』、『文化的建造物の価値創出と活用』の3つを目的に掲げ、手探りの中進めてきた第一期。塩竈市も指定管理者もとてもご苦労されたと思います。

その様な第一期の経験も踏まえ、第二期ではどの様なコンテンツを創り(核は何か?杉村惇美術館と言えば?)、どう活用する(市民向け?観光客向け?それらの交流は?)事で市民生活に彩りを添えていくのか。具体的な事業内容はプロポーザル(企画提案)方式の事業者選定のため応募事業者が提案しますが、提案された企画を評価するための基準を、市は市の戦略にあわせて明確に持たねばなりません。そのための塩竈市としての考えをお伺いしました。

結果、交流人口の増加に活用したいという旨の回答をいただきましたが、その前段階としてどの様なコンテンツを通してという美術館の特徴についてもご回答いただければよかったと思いました。

私は美術に詳しいわけではないので、企画の是非について論じる術は持ちませんが、市としてこの施設にどの様な特徴を持たせ、どう活かしていくかは、今後も気にかけて行かねばならないと思っています。

おわりに

議会開始時間は早くならないのか

本9月定例会で5回目の定例会を経験しましたが、定例会初日というのは、どうしても終了時間が遅くなりがちです(22時頃までかかったことも)。あれだけ多くの部課長さんたち及び緊急の対応にあたるために待機している職員を貼り付けておくだけでも相当のコストを要すると思うのです。

本会議は13時から開催されることが規則で定められていますが、これを修正して朝から始めたり、2日に分けて行なったりは出来ないものか、今後の検討事項になりそうです。

議案の出し方、まとめ方がニクい

議案第60号〜第77号は基本的に一括で審議します。そのため、この中の一部についてだけ異論があるとき、賛成すべきか反対すべきか非常に頭を悩ませます。

付帯決議することもできますが、それは賛成の意思表明をすること。今後、本当に反対したい議案が出てきてしまったらどの様に対処すべきなのでしょう。

このまとまった議案を分割できたら話は早いのですがそうもいかなそうです。この問題の解決方法も考えねば。

 

塩竈市議会では平成28年9月定例会よりインターネット配信が始まりました!

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